目次
はじめに
- Raspberry Pi Pico/Pico WはRP2040というマイクロコントローラ(略してマイコン)を搭載したマイコンボード。
- 小型で低価格だが、多機能なInput/Output(略してI/O)ポートを持つため、電子工作やプログラミングの入門に最適な筐体です。
一番のおススメ&お気に入りです!
セットアップ手順
- MicroPythonファームウェアのダウンロード
MicroPythonの公式サイトからファームウェア(.uf2)をダウンロードします。
※PicoとPicoWで異なるので注意しましょう。 - Raspberry Pi Pico(W)の接続
Pico(W)をUSBケーブル※でBOOTSELボタンを押しながらPCに接続。PCにマスストレージデバイスとして認識されます。※データ通信可能なケーブルを使用すること。 - ファームウェアの書き込み
ダウンロードしたMicroPythonファームウェアを、Pico(W)にドラッグ&ドロップ。これでMicroPythonがインストールされ、Pico(W)は自動的に再起動します。 - プログラミング環境のセットアップ
Thonny IDEをPCにインストール。Pico(W)を接続すると、MicroPythonが選択できます。
GPIOについて
GPIO(General Purpose Input/Output)は、マイコンボードやシングルボードコンピュータ(Raspberry Pi4等)において汎用的に使用できる入出力ピンのことを指します。Raspberry Pi Pico(W)では、以下のような特徴を持っています。
特徴
- 汎用性:デジタル信号(0,1の信号)の入力、出力の両方に使用できるピン
- プログラム可能:ソフトウェアで制御可能
- 多機能:特定のピンはPWM(Pulse Width Modulation)やI2C、SPI、UARTなどの通信規格(プロトコル)に対応
GPIOピン配置
- 電源
VBUS …PicoにUSBケーブルを接続したときに、USBポートから供給される電源(5V)を受け取るための端子で5V固定。
VSYS …Pico全体の電源供給を制御するための端子。内部で電源管理回路に接続されており、外部電源(バッテリーなど)やUSBからの電源を統合して管理できる。1.8~5.5Vに対応。こちらを推奨。 - 同一通信規格で複数のインターフェース
複数のインターフェースを利用※することで、デバイスの接続や通信が効率化され、独立した通信路を確保することができます。
※I2C0にはセンサー類を接続し、I2C1にはディスプレイを接続する等
<I2C0>
SDA:GP0またはGP4
SCL:GP1またはGP5
<I2C1>
SDA: GP2またはGP6
SCL: GP3またはGP7
出展元:https://www.raspberrypi.com/documentation/microcontrollers/raspberry-pi-pico.html#raspberry-pi-pico
WiFiに接続時、内蔵LEDを点滅させるプログラム
左上のLEDを光らせます。WiFi情報のみ手動入力すれば動きます。
import network
import time
from machine import Pin
# WiFi設定
ssid='your_SSID'#自宅のWiFiの名前
password='your_PASSWORD'#自宅のWiFiのパスワード
# 内蔵LEDの設定
led=Pin(25, Pin.OUT)#内蔵LEDは25番
# WiFiに接続
wlan = network.WLAN(network.STA_IF)
wlan.active(True)
wlan.connect(ssid, password)
# 接続が確立されるまで待機
while not wlan.isconnected():
print('Connecting...')
time.sleep(1)
print('Connected, IP address:', wlan.ifconfig()[0])
# WiFi接続が成功したらLEDを点滅させる
while True:
led.value(1) # LEDをオンにする
time.sleep(1) # 1秒待機
led.value(0) # LEDをオフにする
time.sleep(1) # 1秒待機
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