Raspberry PiとNASの連携術 自動マウント設定の完全ガイド

はじめに

今回は、ラズベリーパイで同一ネットワーク内のPCやOneDriveやNAS(Network Attached Storage)のフォルダにアクセスする方法を紹介します。これらとラズベリーパイが繋がっていれば、ファイルサーバーとして利用できてとても便利です。

マウントとは?

マウント」とは、コンピュータが外部のストレージ(ディスク、ネットワーク上の共有フォルダ、クラウドストレージなど)を自分のファイルシステムの一部として使えるようにすることを指します。

ラズベリーパイ5で我が家のNASをマウントし、再起動後も自動でマウントされるように設定します。

手順

STEP
Raspberry PiでNASをマウントする

NAS(Network Attached Storage)は、ネットワーク経由でアクセス可能なストレージです。家庭用やビジネス用のNASを利用している場合、ラズベリーパイにマウントすれば簡単にデータにアクセスできます。
以下の準備が必要です。
・NASとラズベリーパイが同一ネットワークにあること
・NAS上の共有したいフォルダ名
・NASのアクセスユーザー名とパスワード

STEP
Raspberry Piにマウントをサポートするツールをインストール

NASをマウントするには、CIFS(SMB)プロトコルをサポートするツールが必要です

sudo apt update
sudo apt install -y cifs-utils
STEP
マウントポイントを作成

マウントポイントは、NASの共有フォルダをラズベリーパイ上で参照する為の「入り口」となるフォルダです
今回は、「NAS」というフォルダを作ります。またフォルダにアクセス権限を付与します。

sudo mkdir -p /mnt/NAS
sudo chmod 777 /mnt/NAS
STEP
NASをマウントする

以下のコマンドで、NASをマウントします。適宜、IPアドレス、共有フォルダ名、ユーザー名、パスワードを置き換えてください。IPアドレスの後ろが共有フォルダ名です

sudo mount -t cifs -o username=*****,password=***** //192.***.*.**/*** /mnt/NAS

# 上記でうまくいかない場合,verを変えてみてください
sudo mount -t cifs -o username=*****,password=*****,ver=3.0 //192.***.*.**/*** /mnt/NAS
sudo mount -t cifs -o username=*****,password=*****,ver=2.0 //192.***.*.**/*** /mnt/NAS
sudo mount -t cifs -o username=*****,password=*****,ver=1.0 //192.***.*.**/*** /mnt/NAS
STEP
マウントの確認

以下コマンドを実行して、NAS上のファイルが表示されれば成功しています

ls /mnt/NAS
STEP
再起動後も自動的にマウントする用に設定

手動でマウントしてもラズベリーパイを再起動するとマウントが解除されてしまいます。そのため、自動マウント設定が必要です。

fstabというファイルを編集します

sudo nano /etc/fstab

ファイルの末尾に以下を追加。記入できたら、Ctrl+O(オー)で保存、Ctrl+Xで終了

//192.***.*.***/*** /mnt/NAS cifs credentials=/etc/samba/credentials,iocharset=utf8 0 0

設定を適用。以下コマンドでエラーが出なければ問題ありません

sudo mount -a
STEP
ラズベリーパイを再起動して、NASがマウントされていることを確認
ls /mnt/NAS

まとめ

上記の方法で、ラズベリーパイの活躍の場が広がると思います。NAS以外にもPCのフォルダ、OneDriveのフォルダでも類似の手順で実現することが可能ですのでぜひやってみてください。

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