はじめに
2024年やることリストに記載の通り、わたしは電気工事士第2種の試験に挑戦し、運よく合格できました。2月には認定講習を受ける予定です。このブログでは、私自身の体験をもとに試験の準備や攻略法を紹介します。これから挑戦する方々に少しでも役立つ情報を提供できれば幸いです。
受験の動機
ひょんなことから電気工作が好きになり、得意な人に聞いたり、動画を見様見真似で手を動かしていました。そんなことをしていたら、もっと電気について深く学びたいと思ったのが受験のきっかけでした。私は大学も機械科専攻ですので、あまり電気に詳しくありませんでした。
趣味の延長線上で始めた学びでしたが、試験勉強を通じて電気に関する新しい知識をたくさん得ることができました。
第2種電気工事士試験とは
そもそも、第2種電気工事士とは、
・電気工事に関する基本的な作業を行うことが許された人です。国家資格です
・施工可能範囲
一般家庭や小規模店舗、事務所での600V以下の電気設備
配線、コンセントやスイッチの取付、照明器具の交換などが可能
・試験内容
筆記試験(CBT方式で年間を通じて受験可能)と実技試験(筆記合格者のみ年2回)があります。
すでに実務に従事している方や工業高校の学生が多かった印象です。対策は万全の人が多いために合格率が70%前後と高くなっていると考えられます。
筆記試験
筆記試験は、マークシート形式で出題されます。
全50問が出題され、合格ラインは6割(30問正解)、試験時間は2時間です。
電気に関する基礎知識や法規、計算問題、複線図などが出題されます。過去問を反復して慣れることが最重要です。
筆記試験の勉強方法
筆記試験に向けては、1.5か月間、平均すると一日1時間程度を勉強に充てました。筆記試験では過去問からの出題がほとんどであるため、とにかく過去問を繰り返すことが重要です。具体的な対策は以下の通りです。
- 過去問反復
過去問を完璧に解けるようになるまで繰り返し解きました。特に複線図以外の問題は、問題集を何度も繰り返して解くことで、確実に点を取れるようにしました。 - 計算問題
私は理系出身で計算問題に苦労はありませんでしたが、計算が苦手な方は基礎からしっかり学ぶと良いでしょう。 - 工具の知識
工具に関する問題は、ホームセンターや街中で実物を見て覚えました。実際に手に取ることで記憶に残りやすくなります。実技の練習機材を先に買ってしまっても良いかもしれません。 - 複線図の練習
複線図は苦労しました。ただこの苦労は実技試験で非常に役立ちました。複線図はHOZANさんの書き方動画を参考にしました。効率的な手法で丁寧に書くコツが説明されており、それを徹底的に真似することで最短で学べました。
実技試験
実技試験は、与えられた課題に基づき配線や施工を行う試験です。
試験時間は40分。配線図を基に正確に早く施工することが求められます。
課題内容は事前に公開されるため、事前練習が重要です。
合格のポイントは、正確で素早い複線図の作成と施工への慣れです。
実技試験の対策
実技試験に向けては、試験2回分の材料を購入しました。ストリッパーなど道具はメルカリなどで購入しました。特殊な工具は購入せず、紙メジャーやマスキングテープなど100均で揃えられるものを活用しました。
・時間配分
すべての複線図を5分以内にきれいに描けるよう練習しました。まずはここからです。
・被覆剥きの練習
最初に集中して練習したのは被覆剥きです。私は完全な初心者でしたので、ここからできませんでした。きれいに被 覆を剥く基本ができていないと、その後の作業がスムーズに進みません。最初は芯線を傷つけることも多かったですが、力加減を体で覚えるまで繰り返しました。なお、私の場合、練習に使った被覆と本番はかなり異なりました。本番のほうが柔らかく、芯線が傷つきやすいものでした。そのようなこともあります。
・「の」の字曲げ
次に取り組んだのは「の」の字曲げです。こちらもHOZANさんの動画を参考にしました。HOZANさん推奨の方法が一番簡単で確実です。
・ケーブル長さの把握
施工寸法という決まりがありますので、必要なケーブルの長さを覚えてしまうことが重要です。毎回考えなくても良くなり、施工スピードが圧倒的に上がります。
これから挑戦する方へ
電工2種試験は、しっかり準備すれば確実に合格できる試験です。器用・不器用の影響はありません(私はとても不器用です)。過去問や複線図の練習を徹底し、基本的な作業を繰り返すことで、試験本番でも落ち着いて取り組むことができます。
試験で学んだ機材は町中でたくさん見かけます。変圧器、がいし…ぜひ、楽しみながら学んでください。試験を受ける皆さんの成功を祈っています!
コメント