クルーズコントロールの使い方と活用法:長距離運転を快適にするためのガイド

目次

はじめに

自動車のクルーズコントロールを使ったことはありますか?複数の知人は車に機能がついているにも関わらず使ったことがありませんでした。

日々の長距離移動や渋滞が多い都会の高速道路で運転に苦労している方にとって、クルーズコントロールは大きな助けになる便利な機能です。しかし、まだ使い方がよく分からず、活用していない方も多いのかもしれません。

自動車会社勤務のわたしがクルーズコントロールの基本的な使い方から、どのように生活の中で役立つのかを詳しく解説していきます。

こんな人に読んでほしい

  • クルーズコントロールの使い方がよくわからない人
    車が勝手に走るなんて怖いし、操作が難しそうに感じるかもしれませんが、実際にはとても簡単に使えます。基本的な操作方法をマスターすれば、運転が一層快適になります

  • 長距離移動が多い人
    クルーズコントロールは高速道路など自動車専用道で利用するものです。
    クルーズコントロールを利用すれば、ドライバーの疲労を大幅に軽減できますので目的地に着いた後、帰路の心配が減り、存分に楽しむことができます。

  • 渋滞の多い高速道路をよく利用される方
    渋滞は非常に疲れますし、疲労による追突の危険があります。最近のクルーズコントロールは機能は、前方車両との距離を自動で調整し、停止発進まで支援してくれます。最新の制御であれば「渋滞中の追突なんてまずありえない」といえるレベルです。うまく活用すれば渋滞は怖くありません。

  • 競技などで遠征が頻繁にある方
    遠征が多いスポーツ従事者にこそ使っていただきたいと思い、あえてこの項目を加えました。
    競技のために移動で体力を消耗したくない、競技で体力を消耗してしまったという人はもちろん、サポートのメンバーも競技者同様、疲れている場合が多いです。
    すべての人に安全で燃費のよい(←お金大事!)クルーズコントロールの利用をおすすめします。

クルーズコントロールの種類

クルーズコントロールの機能を簡単に分類すると以下になります。

一般名称特徴
一定速クルーズコントロール古くからある制御。
とにかく設定車速になるように車が制御される
アダプティブクルーズコントロール
(ACC)
全車速対応設定車速を「上限」とし、設定車速の範囲内で前方車両との車間距離を自動で調整する。渋滞などで車両が停車しても制御が継続し、自動で停車し続けることが可能。前走車の動きに合わせて自動で再発進する機能はメーカーによる。
非全車速対応全車速追従とほぼ同じだが、車両停止時にいったん制御がキャンセルされ、ドライバーがブレーキを踏む必要がある。目安として、サイドブレーキが電動(スイッチ式)でない車は非対応車。
特徴一覧

アダプティブクルーズコントロールの使い方

操作方法はメーカーごとに若干の違いがありますが基本的な手順は同じです。
ここではハンドルタイプとレバータイプの2種類存在するTOYOTAとSUBARUで説明します。

STEP
クルーズコントロール機能をONにする

クルーズコントロール機能をアクティブにします。

クルーズコントロールセット方法「車とメータ」のボタンを押下

TOYOTAハンドルタイプは左の大きなボタン、SUBARUは右上のボタンです。
TOYOTAのコラムタイプは側面のボタンを押し込みます。

TOYOTA ハンドルSW
TOYOTA コラムSW
SUBARU ハンドルSW
STEP
(上限)車速をセットする→制御開始

step1でクルーズコントロール制御が「待機状態」になっていますがまだ作動はしていません。
走行したい車速をセットすることで、制御が開始されます。

車速セット方法「トグルスイッチまたはレバー」を下げる
※TOYOTA車は上方向でもセットできました。その場合、直前のセット車速になります。

走行中にセットすれば、現在車速がセットされます。
車速の上下はトグルスイッチの連続操作や長押しで実施でき、設定はインパネに表示されます。

STEP
車間距離を設定する(任意)

車間距離の調整も可能です。SUBARUでは左下のボタンです。
高速走行中は広め、渋滞中は狭めに設定するなど状況に応じで変えてみてください。

STEP
ブレーキONまたはキャンセルSWで制御終了

制御キャンセル方法ブレーキを踏む、または、キャンセルSW※を押下する

※SUBARU「車とメータ」のボタンを再度、押下
 TOYOTAコラムタイプはレバーを手前に引く。

ブレーキを踏むと「待機状態(step1実施後)」まで戻ります。
再びクルーズコントロール制御を実施したい場合は、セットが必要です。

キャンセルSWを押下すると、完全に制御がキャンセルされます。
以下のような場合、キャンセルSWを押下することを推奨します。
・前走車のペースで追従走行 → 出口が近づき高速道路から退出する場合
 出口に向かって車線変更した際、前走車がいなくなることで設定車速まで加速するパターンがあります。強いブレーキを踏むことがないように事前にキャンセルしておきましょう。


まとめ

クルーズコントロールは正しく使えば運転が格段に楽になり、安全になり、燃費が良くなるという素晴らしい機能です。「登り坂で知らず知らずのうちに車速が落ちていた」という渋滞の原因もなくなります。
はじめは怖いと思いますが、まずは使って慣れてみてください。メーカー毎の制御の癖は確かにあります。その癖も含めて上手に使いこなしてください。(SUBARUが最良だと思っていますが、、個人の意見です)

最後に1つよく誤解されていることも追記します。
衝突軽減ブレーキ(SUBARUのアイサイトやTOYOTAのセーフティーセンス)と今回紹介したクルーズコントロールは、自動でブレーキをかけるという類似の動作をしますが、異なる制御です。
衝突軽減ブレーキは特に操作は不要です。危ないときに自動的に作動し、助けてくれます。
クルーズコントロールの作動は今回紹介した手順が必要です。

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