Raspberry Pi 4と5の徹底比較:セットアップ手順からGPIO活用まで完全ガイド

目次

はじめに

Raspberry Pi4/5はフル機能のシングルボードコンピュータです。小さなパソコンです。Youtubeを見ることもできます。Raspberry Pi Picoに対し非常に高価で発熱もしますが、複雑な処理をする場合はこちらを使用します。

特徴Raspberry Pi4Raspberry Pi5Raspberry Pi Pico
プロセッサ1.5GHz クアッドコア ARM Cortex-A721.8GHz クアッドコア ARM Cortex-A76デュアルコア ARM Cortex-M0+ (133MHz)
メモリ2GB, 4GB, 8GB LPDDR44GB, 8GB, 16GB LPDDR4264KB SRAM, 2MB Flash
ポート/コネクタUSB 2ポート x 2
USB 3ポート x 2 (5Gbps共有)
オーディオ・コンポジットビデオジャックx 1
カメラコネクタ x 1
ディスプレイコネクタ x 1
PoE HATコネクタ x 1
USB 2ポート x 2
USB 3ポート x 2 (5Gbps独立)
カメラ/ディスプレイ兼用コネクタ x 2
PCIe 2.0コネクタ x 1
ファンコネクタ x 1
UARTコネクタ x 1
RTC用バッテリーコネクタ x 1
PoE HATコネクタ x 1
USB 1.1
(データと電源)
ディスプレイ出力デュアル4K
microHDMI x 2
デュアル4K60p (HDR)
microHDMI x 2
ネットワークギガビットイーサネット, 802.11ac Wi-Fi, Bluetooth 5.02.5ギガビットイーサネット, 802.11ax Wi-Fi, Bluetooth 5.2
ストレージmicroSDカードスロットmicroSDカードスロット, M.2 NVMeスロット2MB Flash 内蔵
電源5V 3A USB-C5V 5A USB-C1.8V – 5.5V
GPIOピン40ピン26ピン
価格10800円(4GB)12800円(4GB)770円
スペック比較

セットアップ手順

初期のセットアップには本体以外に以下が必要です。
2回目以降は別のPCからリモートアクセスすることを想定しています。

  • 電源アダプタ
  • microSDカード(32GB以上推奨)※
    ※USBメモリ、SSDでも対応可能
  • HDMIケーブル(micro HDMI)
  • モニタ
  • キーボード/マウス
  • OSのインストール (手持ちのPCで作業)
    Raspberry Pi公式サイトからRaspberry Pi ImagerをPCにインストールします。
    microSDカードをリーダー等を使用してPCに接続し、Raspberry Pi Imagerを開きます。
    デバイスと好きなOSを選択します。初心者の方は、「Raspberry Pi OS」を推奨します。
    私は、4は32bit、5は64bitにしました。
    尚、やり直す場合は、OS選択画面の最下の「Erase」でSDカード内をすべて消去できます。
    また、ImagerでWiFiの設定等を完了しておくと楽ですので推奨します。
  • セットアップ
    書き込みが完了したmicroSDカードをラズベリーパイに挿入。
    電源、HDMIケーブル、キーボード、マウスを接続すれば通常のPCと同じように操作できます。
    アップデートがある場合は、指示に従ってアップデートすればOKです。
  • 各種設定
    左上のラズベリーマーク→設定→Raspberry Pi の設定をクリック
    インターフェイスタブのSSH、VNC、SPI、I2Cを有効化。
    ImagerでWiFi設定等をしなかった場合は、ローカライゼーションタブ→ロケール→Japanese
    文字セット→UTF-8、タイムゾーン→Tokyo、無線LANの国→JPを設定。
    再起動すれば設定が変わります。

GPIOについて

GPIO(General Purpose Input/Output)は、マイコンボードやシングルボードコンピュータ(Raspberry Pi4等)において汎用的に使用できる入出力ピンのことを指します。Raspberry Pi Pico(W)とピン配置が異なります。

特徴

  • 汎用性:デジタル信号(0,1の信号)の入力、出力の両方に使用できるピン
  • プログラム可能:ソフトウェアで制御可能
  • 多機能:特定のピンはPWM(Pulse Width Modulation)やI2C、SPI、UARTなどの通信規格(プロトコル)に対応

GPIOピン配置

下側にUSBポートがある向き

OSをアップデートする

Raspberry Piはターミナル(コマンドプロンプト)をよく使います。
操作に慣れるためにも、OSアップデートをまめに実行してみましょう。

1.ターミナルを起動する

2.パッケージリストを更新する
「sudo」というコマンドは、「superuser do」の略称で、強い権限で実行できます

sudo apt update

3.アップグレードする

sudo apt full-upgrade -y

4.再起動(reboot)する

sudo reboot
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