はじめに
Raspberry Pi Picoを使って炎センサーを動作させる方法を紹介します。このセンサーは赤外線を感知して火炎を検出できるため、簡易的な防災システムや火災警報器を作ることができます。
炎の赤外線検知について
火炎と赤外線の関係
火が燃えるとき、可視光だけでなく 赤外線(IR, Infrared Radiation) も放出されます。特に、波長760nm~1100nmの赤外線 が多く発生するため、この範囲の光を検出するセンサーを使うことで炎を感知できます。
例えば、太陽光や白熱電球も赤外線を放出 しますが、炎の赤外線は特定の周波数で強く放射されるため、適切なフィルターや回路を使うと火炎を識別することができます。
炎センサーの仕組み
フォトトランジスタ を使用して特定の赤外線を感知します。
センサーが炎の赤外線を受け取ると、アナログまたはデジタル信号として出力します。
特徴は以下です。
- 火の赤外線放射は強い ので、暗闇でも検出可能。
- ガスコンロやろうそくの火も検出できる 。
- LEDや蛍光灯は赤外線をほとんど出さない ので誤検出が少ない。
赤外線を利用した炎検出は以下で利用されています。
- 火災警報器:火が発生するとアラートを出す。
- ガスコンロの安全装置:火が消えたら自動的にガスを止める。
- 産業用設備:溶接や焼却炉の監視に利用。
赤外線を利用することで、目に見えない範囲でも火を検出できるのがポイントです!
センサーの仕組み
この炎センサーは、赤外線(波長760nm〜1100nm)を検出するフォトトランジスタを搭載しています。火炎が発する赤外線を感知すると、アナログまたはデジタル信号として出力されます。
- アナログ出力(AOピン):赤外線の強さに応じた電圧が出力される。
- デジタル出力(DOピン):設定したしきい値を超えるとHIGH(1)、それ以下ならLOW(0)を出力する。
配線
アナログ計測します。PicoのADCは3.3Vまでしか計測できないので、ご注意ください。
RaspberryPi Pico | 炎センサー |
VBUS(40番) | VCC |
GND(38番) | GND |
GP26(20番) | OUT |
ポテンショメータを使う
炎を検知する
from machine import ADC, Pin
import utime
flame_sensor = ADC(26) # AOピンをGP26に接続
while True:
value = flame_sensor.read_u16() # 0〜65535の範囲で読み取る
print("Flame intensity:", value)
utime.sleep(0.5)
まとめ
私の環境では、少し離れたところでもライターの火を付けると素早く反応しました。
このモジュールと以前紹介したリレーを組み合わせれば、自動的に別のデバイスを起動することができそうです。是非試してみてください。
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